『不労所得』への憧れ・・・『FIRE』への憧れ・・・
不労所得といえばまず家賃収入による不動産投資を思い浮かべると思いますが、不動産投資を始めるには数百万円から数千万円の自己資金が必要となります。
また投資対象となる不動産は同じものが存在しないため、素人のところにお得な情報が簡単に入ってきませんので始めるには多少のハードルを覚悟をする必要があります。
一方配当株の場合は数万円から数十万円の自己資金でスタートできますし、書籍やSNSで簡単に情報を取得できて自己資金が許す限り同じもの(同銘柄)を購入することができます。
そういった意味で配当株投資は、不労所得を得る機会が平等にあり勉強や取組次第で資産形成の強い味方となります。
要は会社員にとっての不労所得へのハードルが低いと言えます。
今回は、そんな配当株投資の中でも「ここは押さえるべし」ってところを伝えたいと思います。
・ 配当株に関心がある方
・ 株式投資を始めようと考えている方
・ 株式投資について勉強しようと考えている方
目次
配当株について
(1) まずは高配当株
配当金を貰うには、配当を出している企業の株を購入し権利確定日に保有していることが必要になります。
通常配当金は、企業が1年間の「事業活動で得た利益」から「成長に必要な資金」と「事業活動に必要な費用」と「株主還元」のバランスを考えて拠出されます。
そのため成長が著しい企業は無配が多く、成長が安定した成熟企業は株主還元の一つとして配当を出している傾向があります。
配当株のうちで高配当株と呼ばれるのは、一般的に配当利回りが3%以上のものをいいます。
つまり、株価と比べてたくさん配当金を出している企業になります。
権利確定日とは、「優待」や「配当」を取得する権利を保有する株主として登録する日になります。
配当利回り(%) = 一株当たりの配当金/ 株価 ×100 により算出できます。
株価が安ければ配当利回りは異常に高くなることがあります。
8%を超える配当利回りの株は警戒すべし!!
(2) 配当だけでFIREするには時間がかかる?
配当利回り3%の企業に100万円分投資した場合、年間3万円の配当金を貰うことになります。
月換算2,500円であれば、不労所得の実感もなくFIREへの道は始まったばかりというイメージ・・・
良くも悪くも高配当株投資により安定した不労所得を得ることは出来ても、数百万円貰いFIREするまでには時間がかかることになります。
毎月投資する金額が多ければ多いほど、その期間は短縮できますが、一般的には10年以上必要と考えるべきでしょう。
ゴールを決める
(1) 目標の受取配当額を決める
当たり前だけど何事も目標を決めることが大切になります。
でもこの当たり前を当たり前に実施できてないことが多いのが現実。
私も受取配当額を漠然としかイメージしておらず目標設定していなかったため、いくら投資すればいつまでに達成できるか把握していませんでした。
ソーナンス!
何といっても目標設定すれば、今いくら投資すればいいか判断しやすい。
しかし、
配当太郎 (2024) 新NISAで始める!年間240万円の配当金が入ってくる究極の株式投資 株式会社クロスメディア・パブリッシング
にインスパイアされて、すぐに目標設定を行いました。笑
(2) シュミレーションを行う
上記配当太郎さんの本を参考に目標設定及びシュミレーションを行ってみたところ、今年1年間はいくら投資する必要があるのかが一目瞭然となりました。
とてもスッキリし、モチベーションが上がりましたので、是非オススメ。
(3) 【重要】自己資金から投資すべき額の算定方法
配当株投資において、ここで一番重要な考え方が登場します。
「ここは押さえておくべき」ところになります。
それは 『増配株投資』。
配当株の中でも増配株に注目して投資することが大切になります。
増配株とは、毎年配当を増額している株のこと。
増配株としては「花王」が有名だね。
例えば利回り3%の配当株だけで受取配当額100万円を目標にした場合、自己資金による投資だけで達成しようとすると投資額は累計3,333万円となり、中々困難の金額となります。
投資額3,333万円×配当利回り3%=受取配当額100万円
そこで「配当を再投資」と「増配株」の概念を取り入れて、差額を自己投資で賄うようにすると下記のようになります。
一番右側が新規投資額となり、仮に今35万円の配当金がある場合9年後には100万円の配当金を受ける計算になります。いいねー
※ 企業の増配額10%と仮定
12年後には100万円の大台に乗ります、頑張ります!!
※企業の増配額を6%と仮定
何度も言いますが、目標設定するうえで配当太郎さんの本はオススメ。
注意点
(1) 配当利回りだけで判断は禁物
高配当株投資を行うのだけれども、「配当利回り」だけで投資判断するのは危険!!
配当利回りだけで投資判断をしてしまうと、無配や減配した時に売却したくなる。
さらに追い打ちをかけるように株価も下落し、事業に魅力がなければ損切り候補となります。
配当株投資であっても株式投資は基本的に以下ポイントを押さえた長期投資で考えるべきでしょう。
配当性向、増配率、一株当たりの利益成長率。
配当だけでなく優待利回りも含めた合計利回りで考えるのも一つ
(2) キャピタルゲイン(値上がり益)とのバランス
資産を増加させることを目的とした場合、配当(インカムゲイン)だけでは爆発的な増加は見込めません。
投資額(資産)をまず増やしたいのであれば、配当株ではなく成長株への投資がどうしても必要となります。
ただ将来値上がりする成長株に投資できていればいいですが、できていなければ…という問題が生じます。
要は個別株投資は難しいので、配当株投資とのバランスが重要になります。
配当株始めたばかりは少額だけれども、継続すれば安定した副収入となるね。
以上 「高配当株で不労所得をスタートさせる」でした。