週末投資家MORE(モア)です。

このブログと投資スキルはまだまだ発展途上ですが、専業投資家になるために勉強してたくさん更新していきます。

株主優待

ライオンの株主優待は宣伝を兼ねて新商品が届きます

MORE(モア)

我が家(ファンド)に仲間入りしたLIONから初めての株主優待が3月6日に届きました。

株主優待が届くと普通にテンションが上がって嬉しいです。

我がファンド(家)はあんまり株主優待の株を保有していませんでした。

株式投資をもっと身近に家族で楽しめたらいいなーという思いと、優待品で生活費を節約できたらいいなという願望から最近少しずつ株主優待銘柄の企業にも我がファンドの仲間入りをしてもらってます。

何と言っても株式投資を『楽しみながら』できるのが『株主優待』のいいところです。

もちろん保有する株の株価が上がっても嬉しいですけど、売る予定がないから含み益になるだけで実感はそんなにありません。心に余裕はできますが・・・

今回はLIONの株主優待と事業内容についてみていきます。

この記事から分かること
  • ライオンの株主優待
  • ライオンの事業概要
  • 同業他社との比較

優待品は歯ブラシなどの日用品

優待品は新商品紹介も兼ねている

LIONからの優待品は『歯ブラシ2本、歯磨き粉2本、マウスウォッシュ2本、洗濯洗剤1本』の合計7つでした。

LIONからの優待品は初めてなのですが、新商品の紹介も兼ねています。

ちなみに歯ブラシと歯磨き粉とマウスウォッシュは最近よく見かけるCM(広瀬アリスさんと高畑充希さんの2人が出ている)の『スタイルで選ぶ「FAST」「SLOW」』シリーズの新商品でした。

歯ブラシは買い替え時が難しいので特に嬉しいです。

またオーラルケア商品の詰め合わせは、日頃のオーラルケアは人生100年の後半を元気に生きるために必須であり、高齢者を対象にしたアンケートで「歯医者に定期的に通院しとけば良かった」という結果をよく見たりしますので非常に有り難いです。

日用品が生活費の節約につながる

我がファンドの新たな目的であった「優待で日用品GET」を達成できて何よりです。

他社の優待品も早く届かないかなーと待ち遠しいです。

パッと見て2500円から3000相当かな

物価も上がってますので今回の優待品は3000円ぐらいするのではないかなと思います。

もっと早くから投資していれば良かったです。

ちなみに優待利回りでいうと1.6%ぐらいです(2025/3/8現在で)

あと配当金もあります。

1株あたりの配当が27円なので配当利回りは1.5%ぐらいです。(2025/3/8現在で)

会社方針で連結配当性向の目安を30%にしており、現在の連結配当性向は35.3%で上回ってます。

配当性向30%とは利益のうちの30%を配当に回すと言うことです。

どうしたら優待品をもらえるか

LIONは12月末決算なので12月31日現在100株保有していれば翌年3月に株主優待を貰えてました。

しかし、次回の(2025年12月31日を基準日とする)優待制度から一部変更となります。

継続保有年数1年が追加されましたので、3回連続(前年12月31日、当年6月30日、当年12月31日)で株主名簿に記録される必要があります。

長期保有者に対して株主還元を実施していくという意思表示と思われます。

我がファンドはなんとか間に合って良かったです。

株主優待貰った感想

こんな優待品を貰えるのならLIONに『もっと早くから投資していれば良かったな』と言うのがまず第一の感想です。

ただ優待だけを目当てにすると株主優待を廃止する企業もありますので注意が必要です。

当ファンドの株式投資の目的は楽しく資産を増やすこと、資産を維持することです。

日本のLIONからアジアのLIONになるために頑張ってください!

当ファンドは日用品について意識してLIONの商品を買うようにして応援していきます。

事業概要

LIONは言わずもがなオーラルヘルスケアを中心した事業を行っています。

創業はなんと1891年現在134年目です。

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歴史ある会社です。

日本には創業から100年を超える歴史ある会社がたくさんあります。

事業構成比

事業セグメント
  1. 一般用消費財事業
  2. 産業用品事業
  3. 海外事業
  4. その他

セグメント別売上高と事業利益

中核事業
一般用消費財事業
  • 売上と事業利益の半分を占めるメイン事業
  • 減収増益 売上高減少も粗利率の改善や販管費の減少により増益

(単位:百万円)

2023/122024/12前年比
売上高267,380261,760▲2%
事業利益4,79912,557+161%
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一般用消費財事業は6つ分野に分かれています。

ひとことメモ

「オーラルケア分野」・・・歯磨き、歯ブラシ等

「ビューティケア分野」・・・ハンドソープ、ボディソープ等

「ファブリックケア分野」・・・柔軟剤、洗濯用洗剤等

「リビングケア分野」・・・住居用洗剤、台所用洗剤等

「薬品分野」・・・解熱鎮痛剤等

「その他の分野」・・・ペット用品等

売上高(単位:百万円)
分野別内訳
20232024前年比
オーラルケア分野72,84776,598+5%
ビューティケア
分野
24,34824,544+0.8%
ファブリックケア
分野
60,95757,109▲6%
リビングケア分野22,18721,449▲3%
薬品分野26,34125,132▲4%
その他の分野60,69756,917▲6%
小計267,380261,760
化学品分野や業務用洗浄剤分野
産業用品事業
  • タイヤゴム装着剤剤を扱う「モビリテイ分野」、導電性カーボンの「エレクトロニクス分野」、施設向け洗浄剤「業務用洗浄分野」で構成
  • 減収減益 

(単位:百万円)

2023/122024/12前年比
売上高57,19155,172▲3%
事業利益3,0132,807▲6%
売上全体の3割を占める
海外事業
  • タイ、マレーシア、韓国、中国において展開
  • 増収増益 全ての地域において好調で前期を上回る

(単位:百万円)

2023/122024/12前年比
売上高148,067164,931+11%
事業利益8,58710,193+18%
その他
  • 当社設備の設計及び施工管理、当社等の不動産や保険関係業務
  • 減収減益

(単位:百万円)

2023/122024/12前年比
売上高20,90916,795▲19%
事業利益1,375284▲79%

決算状況(2024年12月期)

(単位:百万円)

2024/12対前年
売上高412,943+2%
事業利益26,332+30%
営業利益28,387+38%
当期利益21,197+40%
EPS76.51円+25.09円
自己資本比率59.1%
営業利益率6.9%
自己資本利益率7.4%
営業CF43,660+13,591

①売上高上昇(前期比2.5%増)

 海外事業での売上を伸ばしたことが要因

海外事業の売上比率 36.4%

 中国、韓国やタイ、マレーシアなど東南アジアに事業展開し好調

③売上高事業利益率6.4%

 売上高営業利益率6.9%

 自己資本利益率(ROE)7.4%

LIONのROEはプライム市場の平均ぐらいです。

日本の企業は米国企業に比べると総じて利益率が低いです。

我がファンド的にはROEは現在の2倍15%ぐらいになってほしいです。

れっしー
れっしー

日本取引所グループのHPで東証の規模別・業種別のPER やPBRを確認することができます。

このサイトからROEを計算するとプライム市場の平均ROEは7.2%になります。(2025年2月)

④自己資本比率 59.1% 

 当期利益 21,197百万円 

 一株あたりの当期利益 76.51円

単年で単独でみても何も分かりません。比較して始めて意味のある数字です。

強いて言うなら一株あたりの配当額が来期は30円予定なので一株あたりの利益が今期と同じであれば76.51円-30円=46.51円となり、この金額が一株あたりの内部留保する金額となります。

参考

利益の使い道は3通りです。

① 配当を支払うか 

② 自社株買いをするか 

③ ビジネスの成長維持のために内部留保するかです。  

内部留保の着実かつ長期的な増加は「競争優位性」のある企業です。←投資の神様が好きな銘柄の特徴です

国内同業種(花王)と比較

同業種の国内最大手は「花王」です。

花王は増配株として有名で34期連続増配を達成しています。

ただ株主優待は実施してません。

ではLIONと花王を比較してみます。

(単位:百万円)

2024/12
売上高1,628,448
当期利益107,767
EPS231.94円
自己資本比率57.1%
営業利益率9%
自己資本利益率10.5%
営業CF201,585

花王の売上はLIONの売上の約4倍1兆6,000億円 (海外売上比率43.3%)で、当期利益は約5倍です。

LIONより海外の売上比率が高くかつ利益率も高くなっています。

一株あたりの利益については約3倍となっています。営業CFは5倍。

株主還元として34期連続増配だけあって配当性向が65.5%とLIONより高めです。

2024年の配当総額は利益約1,000億円のうち700億円です。

また研究開発費へ売上の4%程度(年間620億ぐらい)投資しており、「研究開発力が強み」となっています。

因みにLIONは2023年12月期で売上の2.7%(年間112億円)を研究開発費に投資してます。

なので花王の研究開発費はLIONの5倍となっています。

世界の同業種(P &G)と比較

プロクター・アンド・ギャンブルは世界最大の日用品メーカーです。

P &Gとして「アリエール」や「ジョイ」などたくさんのブランドを展開しており、お家の至る所で使用されていると思います。

ではLIONとP &Gを比較してみます。

れっしー
れっしー

2年前のデータで情報が少し古いのですが・・・

まあ2年でそんなに変わりませんので参考にしてください。

(単位:百万ドル)

2022/6
売上高80,187
当期利益14,742
EPS6ドル
自己資本比率39.75%
営業利益率22.2%
自己資本利益率31.71%
営業CF16,723

当時のレート1ドル136.49円換算で言うと、P &Gの売上高はLIONの26倍、当期純利益はなんとぉぉ94.9倍です。

LIONとの自己資本比率の差から、自己資本より他人資本を効率的に使って事業を行っていることが分かります。

世界最大日用品メーカーはスケールが違います。そしてなんと言ってもROE等の利益率が高いです。

少し脱線しますが、米国株の情報を簡単に比較することができる「米国会社四季報」はおすすめです。

値段は3,000円ぐらいしますがそれ以上の価値があります。

当本で米国企業の利益率の高さを痛感したのを覚えています。

終わりに

今回の比較はほんの一部でしたが自分で「比較したり」「企業のHP」や「有価証券報告書を見る」きっかけになればと思います。

比較するからこそ見えてくるものがあります。

今回は株主優待を貰って終わりにしないで、ブログを書くためとはいえLIONや同業種の企業について現状を調べることに繋がり、業績の振り返りができたのが良かったです。

保有株について業績の確認を1年に1回程度はしたいので習慣にしていきたいです。

因みにライオンの株主優待はこの本の2022年版で見つけました↓

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以上 「ライオンの株主優待を貰ってみた」 でした。

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