トリドールからの株主優待は3,000円分相当×２（年間）の電子マネー

トリドールと言われても何の会社かピンとこない方もいるかもしれません。

トリドールはうどんチェーン「丸亀製麺」を全国展開する会社です。

トリドールという会社名でピンと来なかった人でも、丸亀製麺でうどんを食べたこと事がある人は多いと思います。

今回はうどんチェーンである丸亀製麺を展開するトリドールの株主優待について紹介していきたいと思います。

株主優待

株主優待は電子マネー3,000円分

電子マネー3,000円分が下の写真のプリペイドカードにチャージされます。

初回はチャージされたプリペイドカードが届き、２回目以降は手元にあるプリペイドカードに時期（６月と12月）がくれば自動的にチャージされます。

株主優待は保有株数により貰える金額が変わり、100株の場合は3,000円です。

↑この優待カード（食の感動で、この星を満たせ。）に年に二回チャージされます。

もらえる金額の違いについては下の表↓を参考にしてください。

継続保有の恩恵を受けるには200株以上

株主優待をより楽しむためには継続保有の恩恵を受けることも一つの方法です。

そのためには1年以上、200株以上保有する必要があります。

200株以上で１年以上継続保有すると、追加で年２回3,000円もらえます。

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結果は、優待利回りが1.3%（100株）から1.5%（200株）に増加

優待利回りを計算したら一目瞭然ですが、100株と200株ではそれほど大差がありません。

200株にするために追加で約45万円を投資することは、他の投資先と比較して慎重に検討したいところです。

私ならしません。他のいい投資先をすぐに見つけられそうです。

もちろん我がファンドは100株保有です。

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丸亀製麺は子育て世帯でも利用しやすく、かつ１回3,000円あれば五人家族でもお腹いっぱいになります

なのでトリドールの株主優待おすすめ度は星3.5

トリドールとは

実は焼き鳥屋さんから始まった

1985年に個人事業として炭火焼鳥屋を開業し、焼鳥屋から数えて現在創業40年になります。

現在は丸亀製麺だけでなく、「コナズ珈琲」や「ずんどう屋」や「天ぷらまきの」等を展開しています。

丸亀製麺以外はあまり行ったことがない方も多いのではないでしょうか。

セグメント別構成比

有価証券報告書にてセグメント区分を確認にすると『丸亀製麺』『国内その他』『海外事業』となっており、丸亀製麺以外の国内事業は『国内その他』として一つのカテゴリーに区分されています。

次にセグメント別売上高を確認すると『国内その他』は13%程度で、『丸亀製麺』が全体の48%『海外事業』が39%に比べると、まだまだ柱に育っていないのが現状です。

セグメント別の売上高と事業利益

• 麺職人全店配置
• 増収増益　原材料費や人件費の増加に商品価格の改定で対処

（単位：百万円）

• 増収減益　セントラルキッチン準備費用や出店費用の増加により減益

（単位：百万円）

• 前期期中で子会社化したFul ham Shore社が通期寄与（英国を拠点にピザとギリシャ料理を展開）
• 不採算店舗の閉鎖やのれん減損により減益

（単位：百万円）

セグメント別売上高の対前年比は『国内その他』が＋24.4%と一番大きくなっています。

しかし、これはそもそもの分母が小さいことが影響しています。

丸亀製麺以外のこれからに期待したいところです。

丸亀製麺のような違いを見せられるかが肝となってきます。

トリドールが急拡大した理由

• それは食の感動体験「手作り・できたて」を追求したからです。

• カッコ良くいうと「合理的に」生きることが良しとされる時代に「非合理的な要素」を出したからです。

それで瞬く間に拡大してグローバル企業にまで上り詰めました。

「食の感動で、この星を満たせ。」このスローガンを掲げて組織としての目指す方向性を示しています。

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このスローガンみたいな虚構や物語があれば人（ホモ・サピエンス）は協力できるのです

強いていうなら丸亀製麺以外のその他事業が、このスローガンを体現できるかどうかが今後の成長の鍵となりそうです。

決算状況

トリドールの最新（2025年３月期）決算状況をみていきます。

• 2025年３月期は売上高と事業利益は過去最高となりました。

トリドールでの事業利益は他社でいう営業利益となっています。（事業利益：売上収益-売上原価-販売費及び一般管理費）

売上高や事業利益が過去最高となれば営業利益や当期利益も過去最高になりそうですが、今期についてはそうなっていません。

（因みにトリドールの営業利益：事業利益-減損損失+その他の営業収益-その他の営業費用になります）

• 不採算店舗の閉鎖やのれんの「減損損失」と一過性の「営業費用」がかさみ、対前年より72億円（＋188%）増えています。

• 売上が対前年で363億円（＋15%）増加なので、営業利益や当期利益が過去最高となっていないのは、単純に考えると「売上増加率」より「減損損失」や「営業費用」の営業外費用の増加率が高かったからという事が分かります。

この事実は店舗拡大による積極的な展開や先行投資が思ったようにいかなかった結果なのかもしれません。

この結果が真実かどうかを知るには、さらに他の年度の有価証券報告書を読まなくてはなりません。

ただトリドールに関しては優待株としての投資ですし、事業利益も過去最高になっていますので、これ以上の深掘りはしません。

れっしー

調べる内容についてもバランスという名の妥協をしています

一風堂と比較すると

ここでグローバルフードカンパニーを目指すトリドールと同業種で海外展開を今後も積極的に進める一風堂を比較したいと思います。

なんと創業年は同じなのです。

たったこれだけの数字でも、同業種で比較すると違いが見えてきます。

まとめると・・・

投資先を比較すると簡単に分かることがありますので、比較は個別株分析に必須です。

端と端で繋いで輪になって、ひとつにつながっています。

以上　トリドールの株主優待　でした。